日本で体験できる海外大学生活「レジデンシャルカレッジ」とは何か? HLABが仕掛ける「世界の一流大学生」集う学生寮

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そのためにも、これからの日本の学校教育には何が必要なのだろうか。

「同じマインドセットを持った人たちが集まる日本の学校空間では、多様性は生まれにくそうに見えるかもしれません。しかし、生徒たちそれぞれのバックグラウンドを丁寧に見ていくと、それぞれの違い、その多様性を確認できるはずです。そんな身近な多様性に気づかせていくことが欠かせないと思います。違いがあってしかるべきであり、その違いを互いにリスペクトし、学び合える技法を身に付けるべきなのです。そうすれば、言語が違っても、世界の人たちと交流することができる。英語力うんぬんの前に、自分と違う他者と向き合うという技法を日本の学生は学ぶことが必要なのです」

HLABを軸にさまざまな活動を続ける小林さん。最後に将来のビジョンについて聞いた。

「資金的なリターンよりも、社会的なインパクトを追求しつつ、恒常的に教育を変える仕事をしていきたいと考えています。リターンとは程遠いソーシャルビジネスを継続させるために、資金・財政面におけるサポートやマネジメントができることが自分の強みだと思っています。これからもそうした自分の強みを生かし、実験的なモデルを構築し検証しながら、新たな社会を構築していく仕事をしていきたいと考えています」

小林 亮介(こばやし・りょうすけ)
HLAB共同創業者。1991年東京都生まれ。2009年3月桐朋高等学校卒業。高校時代に米オレゴン州への1年間の交換留学を経て、米ハーバード大学に入学。2011年に HLABを創業、卒業後の14年に法人化して代表に就任。日本の学生に、レジデンシャル・リベラル・アーツ教育のプログラムの提供、海外留学奨学金、先進的教育寮の企画・運営などを行う。現在は、HLAB経営の傍ら、米スタンフォード大学大学院に在籍し、経営と教育を学ぶ

(文:國貞文隆、写真:すべてHLAB提供)

東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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