品川駅と名古屋駅では地表から掘り下げていく開削工法が採用されている。在来線や新幹線の安全走行に支障がないように慎重に工事を行う。名古屋駅の工区は駅直下部分を含む中央東工区、中央西工区のほかに桜通口の東山線工区、東工区、および太閤通口側の西工区の5つに分かれる。今回公開されたのは東工区。東西約180m、南北20〜35mのエリアを整備する。
東工区のすぐ近くには名古屋駅前を代表する高層ビル「大名古屋ビルヂング」がそびえ立つ。周囲は超一等地である。
JR東海はその敷地を買い取り、地上の建物を解体、建物地下の構造物も工事に支障が出るため撤去して開削工事を行う。リニア完成後、更地となった地上部分には避難設備や換気設備を設置するが、「市には広場として活用する計画がある。当社しても協力したい」と、JR東海中央新幹線建設部で名古屋駅を担当する関戸淳二担当部長が話す。
工区と重なる寺の鐘楼門を移設
東工区の現場ではおよそ60人の作業員が建物の地下構造物の撤去を進め、地下工事の際に周囲の土が崩れてこないよう防護壁を造っている。現場のすぐ真北には称名寺という寺がある。寺の鐘楼門の場所が用地と重なっていたため、その敷地をJR東海に売却した。鐘楼門はいったん解体して数m先の敷地外に移設した。
この記事は有料会員限定です
残り 1327文字
