金融関連のニュースを解説するツイッターアカウントが人気を博す、元日経記者の後藤達也氏。独立の背景を聞いた。
自分のキャリアはまだ「3回裏」
――退職に踏み切った理由を教えてください。
数年前から、日経に残るベネフィットとリスクを考えてきた。
日経で記事を書けば企業経営者や役所の幹部など、この国を動かす人々に読んでもらえる。経済界への取材アプローチもスムーズだ。収入面も悪くない。日経に残るベネフィットは少なからずあった。
一方でリスクはどうか。日経電子版は比較的成功しているものの、購読者数は頭打ち。紙と電子版を合計した購読者数はすでに減少している。とくに10代、20代の読者離れは深刻だ。新聞を読んでいない若年層がこの先日経を読み始めるかといえば、それも期待薄だろう。
私は今42歳で、65歳で定年退職するとしたら折り返し地点。だけど、70歳、80歳まで働くかもと考えれば、まだ野球でいう3回裏くらい。9回裏のゲームセットを見据えるタイミングではないなと。
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