貨物列車の「後押し専門機関車」EF67形ついに引退 「セノハチ」で活躍したが3月に定期運用終える
EF67形0番代は3両が落成し、残存していたEF59形を置き換えた。1990年にはEF61形200番代を置き換えるため、EF67形100番代が登場した。
EF67形100番代と0番代の相違点は、100番代の種車がEF65形の後期車となったこと、東京側にデッキ・貫通扉が設置されず、緩衝器が大型化した程度で、走行自動解放用のシリンダーも設置していない点が挙げられる。
システム的には0番代と同様であるが、増備中にサイリスタ素子の生産が中止となったため、103〜105がGTO(ゲートターンオフ)サイリスタ素子に変更された。
最後の補機専用機EF67形の終焉
EF67形100番代の投入により、EF61形200番代は1991年までに全廃された。EF67形に統一後、走行自動解放は0番代のみが行っていたが、2002年に走行自動解放が廃止され、セノハチの風物詩がひとつ消えた。
1997年9月30日で信越本線横川―軽井沢間、通称“横軽”が廃止され、補機専用電気機関車のEF63形が引退。これにより、JRの補機専用電機はEF67形だけとなった。
しかし、2013年3月16日にEF210形300番代の投入が始まり、0番代の2・3号機が引退。翌2014年5月に1号機も運用を離脱。保留車となった後に2016年に除籍された。同年には100番代103・104号機も相次いで廃車となり、101・102号機も2020年度までに廃車された。
最後の1両となった105号機が今回引退したため、これでJRから補機専用の電気機関車は消滅したことになる。
引退したEF67形のうち1号機はJR貨物広島車両所で保存されていて、一般公開でその姿を見せることがある。また、105号機も保存が予定されているという。
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