フランス大統領選は現職マクロン大統領と極右政党・国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン氏が今月24日の決選投票に進む。両候補による決選投票は2017年の前回選挙に続き2回目。
第1回投票(10日投開票)の一部集計に基づく世論調査会社の予測によると、得票率はマクロン氏が約28%、ルペン氏が約24%。3位は急進左派のジャンリュック・メランション氏で約20%だった。
マクロン大統領(44)はパリでの集会で支持者らに「ゲームはまだ終わっていない」と述べた。
投票後の世論調査でも両者の差はわずか
オピニオンウェイが第1回投票終了後に1700人を対象に実施した世論調査ではマクロン氏が54%、ルペン氏が46%。Ifopが1000人弱を対象に行った調査ではマクロン氏51%、ルペン氏49%だった。誤差は1.4-3.1ポイント。
選挙戦終盤にルペン氏が支持を急激に伸ばしたことから政治リスクへの警戒が高まった。投資家は決選投票までの2週間、マクロン氏が優位を固められるかどうかに注目することになる。仏10年債利回りは先週、親ロ派として知られる極右のルペン氏がウクライナ侵攻のさなかに当選するのではないかとの懸念から7年ぶり高水準となった。
シドニー時間11日早朝の外国為替市場でユーロは対ドルで上昇した。
ユーロが対ドルで0.6%上昇-仏大統領選第1回投票の暫定予測受け