
むりなく、むだなく、きげんよく 食と暮らしの88話 茶呑みめし(大原千鶴 著/文芸春秋/1870円/208ページ)書影をクリックするとamazonのサイトにジャンプします。
[著者プロフィル] おおはら・ちづる 奥京都・花脊の料理旅館「美山荘」に生まれる。料理研究家。第3回京都和食文化賞を受賞。著書に『あてなよる 大原千鶴の簡単・絶品おつまみ帖』など。
料理研究家が「むりなく、むだなく、きげんよく」日々の生活について綴(つづ)る。そう聞くと「経済とは関係のない本である」と考えてしまう読者がほとんどではないだろうか。否。本書はまさに経済についての本なのである。
そもそも「エコノミー」の語源は「家政術」。説明するまでもなくご存じの読者も多いだろう。さらに補足しておけば、「なるべく無理・無駄のないように行動し、機嫌よくなろうとしている」というのは、経済学が想定する(おおむね)合理的な個人、すなわち「経済人」という人間観にほかならない(もちろん、ここでは昨今注目を集める行動経済学も含めて考えている)。
そのテーマ、そしてその思想からいって、ある意味では、本書はエッセイ集である以上に、紛れもない経済書なのである。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら