コロナ禍の出口が見えない中、日本でも貧困層の拡大が進んでいる。失業した人が、ある日、家を失ってホームレスとなることも他人事ではない。路上生活者はコロナ禍以前から街にいたが、日々の生活の中で彼、彼女らを気に留めるビジネスパーソンは多くはないだろう。
本書は「住所なし、健康なし」という「なしの人々」を救おうとするフランスの「ホームレス救急隊」を「バンドデシネ(マンガ)」形式で描いたドキュメンタリーである。
著者のオド・マッソは、路上生活者の24時間支援組織「サミュ・ソシアル」の立ち上げからその日常までを、「『排除』はつねに貧困を指すのだろうか?」「なぜ社会は排除される者たちを生み出すのか?」と自問しながら描いている。
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