アベマ「サッカーW杯放送」でも長い黒字化への道 広告は着々と成長、カギは競争激しい有料動画

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コンテンツそのものがお金を生む力は、まだ足りないといわざるをえない。

インターネットテレビ局「ABEMA」は2022年11月に開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会の全64試合の放映権を獲得し、無料生中継する(記者撮影)

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2016年4月の開局から6年。サイバーエージェントとテレビ朝日が合弁で運営するインターネットテレビ局「ABEMA(アベマ)」が大勝負に出た。

アベマは3月15日、2022年11月に開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会の全64試合を無料生中継すると発表した。これまでW杯はNHKと民放各社が共同で放映権を取得していたが、放映権料の高騰で交渉が難航。結果としてNHKとテレビ朝日、フジテレビジョンの3社に、アベマが加わることになった。

「アベマとしては過去最大の投資になる」。アベマの総合プロデューサーを務めるサイバーエージェントの藤田晋社長は、発表に合わせてこうコメントした。制作費や調達費など、コンテンツ単位の投資額で過去最大だという。

いまだに巨額の赤字が続く

アベマのコンテンツ全体を統括する谷口達彦執行役員は、「W杯は世界一のコンテンツだ。メディアとしての格を上げ、視聴者数を取りに行く。“スポーツ中継ならアベマ”という立ち位置を確立したい」と意気込む。

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