フェイスブックから社名を改めたメタ。年間1兆円以上を投じて模索するのは、エンタメにとどまらないメタバースの新たな可能性だ。
目指すは「相互に行き来できる」世界観
――なぜ社名を「メタ」にしたのでしょうか。
2004年の創業当時は「フェイスブック」のサービスのみを手がけていた。が、この10年でインスタグラムやメッセンジャー、(チャットアプリの)ワッツアップなどのサービスも加わり、VRやAR(拡張現実)、AIや機械学習といった技術群など、事業ポートフォリオが非常に広くなった。
今回われわれとして次なるソーシャル・エクスペリエンス(交流体験)を提供するため、今後5~10年にわたって次世代のコンピューティングのプラットフォーム、つまりメタバースを構築することをビジョンに掲げた。
もともとフェイスブックという社名と実際の事業群に乖離が生まれていたが、明確に新しいビジョンを出すタイミングで、それを表す社名に変更しようということが社内で決まった。
――すでにメタバースアプリ「ホライズン・ワールド」や仮装オフィス空間「ホライズン・ワークルームズ」などを公開しています。メタが構築するメタバース像はどのようなものですか。
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