2024年度までに150億円を投じ、自社IPを使った複数のメタバースを開発する計画のバンダイナムコHD。”ガンダム責任者”に狙いを聞いた。
「概念としてのメタバース」を重視
――ガンダムメタバースの構想はいつごろからあったのでしょう。
ここ2年くらい、ファンコミュニティーという観点からそういった場を提供することが今後必要になるよね、という議論はあった。
そんな折、1年くらい前からメタバースという言葉が台頭してきて、「われわれの考えているファンコミュニティーは世にいうメタバースに近いよね」となり、メタバースと呼ぶようになったというのが正しい経緯だ。
そもそもメタバースとは何か。世間一般の共通認識は、自分のアバター(分身となるキャラクター)で移住できるような仮想空間なのかなと思う。ただ、ガンダムメタバースを含むわれわれのメタバースもその定義かというと、必ずしもそうではない。
メタバースはあくまで手段であって、実現したい目的はファンコミュニティーの活性化だ。
――今回発表したプロモーションビデオでは、ファンがアバターになって歩き回れるような世界観を打ち出していますが、そういうサービスをつくることは必ずしも最優先事項ではないと。
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