PTAの「外注」コスト増でもメリット多すぎる訳、「活動の精査」がポイント 保護者の負担、時間もストレスも大幅減の実際

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「もちろん、電話によるお問い合わせもフリーダイヤルで対応しています。電話の場合もWebの場合も、お申し込みを受けた時点で最寄りの弊社営業の担当者が現地にお伺いし、PTAのご担当者様と警備員の業務内容、人数や時間を事前に打ち合わせしたうえで、業務を実施します」(営業総括部 常駐・綜管営業室 業務推進課 課長代理 佐藤祐二氏)

左/岩崎 幸弘(いわさき・ゆきひろ)
ALSOK(綜合警備保障)
営業総括部 常駐・綜管営業室 業務推進課 課長
右/佐藤祐二(さとう・ゆうじ)
ALSOK(綜合警備保障)
営業総括部 常駐・綜管営業室 業務推進課 課長代理
(写真:綜合警備保障提供)
※所属役職は取材当時

「ネットdeガードマン」ではサイト上で希望条件を入力することで見積りも出せる。価格は1時間あたり5,000円(税別)から。

保護者でなく制服を着たガードマンが会場にいることで、「顔見知りの保護者に、観覧席以外からの撮影や駐輪の注意をしづらい」といった悩みが解消されるのに加え、防犯効果も上がったという声も聞かれるという。

コロナ禍により対面で集まる機会が減る中、オンライン化に着手するPTAをサポートする企業として知られているのが、グループウェア「サイボウズOffice」やクラウドサービスの業務改善プラットフォーム「kintone」などで知られるIT企業のサイボウズだ。

「チーム応援ライセンス」では、PTAやNPO法人などの任意団体に向け、これらのツールを年額9900円(税別)で提供している。導入に向けアドバイスを受けることもでき、PTA活動のオンライン化に向け導入を検討するPTAも増えてきている。

PTAは、「子どもたちの健やかな成長」を目的として活動する団体であるのに、負担が大きい部分があるがゆえに、仕事や家庭とのバランスの取り方に悩む保護者も少なくない。

活動をいま一度精査し、自分たちでできることは手分けしてこなしつつ、

・ 運動会のパトロールなど、これまで慣例的に保護者が請け負ってきたが、準備や当日の運営など保護者の負担が大きいと思われる活動
・ 交通安全や防犯を目的とした子ども安全マップの制作など、プロに任せることでクオリティーが上がる活動
・ PTA講演会の講師選定やオンライン化、IT導入など、専門的な知識や情報が必要な活動

などは、PTA本部と学校が対話を重ねながら「外注」を検討、実践することが、保護者の負担軽減、参加しやすさにつながっていくのではないだろうか。

(注記のない写真: Fast&Slow / PIXTA)

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。
長島 ともこ フリーライター&エディター

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ながしま ともこ / Tomoko Nagashima

育児、教育、PTA、暮らしのジャンルを中心に、書籍、雑誌、PR紙、WEB媒体において取材、執筆、企画、編集、講演等の活動を行っている。また、自身のPTA活動や記事執筆を機に、全国のPTA仲間と「PTA・保護者組織を考える会」を立ち上げ、情報発信やイベントの運営、PTAやP連からの相談活動等を行う。

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