有料会員限定

医療法人トップ220「売上高」ランキング 1位の徳洲会は3000億円を超える

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

大手医療法人の最新決算を独自調査。売り上げ規模では徳洲会が突出している。

医療法人徳洲会の最新の決算内容が掲載されている事業報告書(編集部撮影)

特集「病院決算ランキング」の他の記事を読む

コロナウイルスの感染拡大があった中、2020年度の医療法人の決算はどのように変わったのか。東洋経済では、大手医療法人を対象に各自治体への情報公開請求などから220法人の最新決算データを収集した。

ここでは2022年1月時点で入手できた決算データを基に、売上高ランキングを作成した。民間病院を経営する医療法人の売上高は、そのほとんどが医療行為による収入である「本来業務事業収益」で占められている。

徳洲会に沖縄徳洲会も統合

ランキング1位は徳洲会。全国で71病院を運営する巨大グループで、売上高は3000億円を超えており、220法人のランキングの中でも突出して大きい。徳洲会グループは近年、グループ内再編を進めて法人を統合してきた。2021年には1位の徳洲会に2位の沖縄徳洲会が統合した。2022年2月には、同グループの埼玉医療生活協同組合が統合した。

この結果、かつて21法人あった医療法人が1つになり、資金や人の流れが一元管理される。徳洲会の安富祖久明理事長は、「以前は病院を新たに作ることに地域の医師会が反発し、埼玉医療生活協同組合は病院名に『徳洲会』という名前が使えなかった。しかし、今はそうした反発はなくなってきた。売却や譲渡の話は定期的に来るため、今後も地域のニーズがあればM&Aを進めていく」とさらなる拡大にも意欲的だ。

次ページ売上高51位から100位はこちら
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内