経営の健全性示す指標である「自己資本比率」。大手の医療法人を比べると大きな差がある。
コロナ禍は病院の経営にどのような影響を及ぼしたのか。東洋経済は、全国の大手医療法人を対象に、自治体へ届けられている最新の決算資料を情報公開請求などで取得。そのデータを基にランキングを作成した。
今回は「自己資本比率」に着目し、比率が低い順にランキングした。
自己資本とは、返済する必要のない資金のこと。この比率が高いほど経営は安定するといえる。逆に経営不振から赤字が続いたり、借入金が膨らんだりするとその比率は低下する。収支の赤字が続くと、負債が資産を上回る「債務超過」に転落することもある。
そのため、自己資本比率は、「経営健全度を測るものさし」ともいえる。今回、最新の決算資料を入手できた220の医療法人の中で、2020年度末時点で債務超過に陥っていた医療法人は24法人あった。一方、自己資本比率が90%を超す医療法人は3つあった。
債務超過に陥っている要因の一つは、過剰投資や患者減少などによる経営不振だ。ワースト1位は平野総合病院などを運営する誠広会(岐阜県)だった。
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