コロナは医療法人の収益にどのような影響を及ぼしたのか。財務の健全性を示す指標に注目してランキングした。
コロナ禍は大手病院の経営にどのような影響を及ぼしたのか。東洋経済は、全国の大手医療法人を対象に、自治体へ届けられている決算資料を情報公開請求などで取得。そのデータを基にランキングを作成した。
ここでは、財務の健全性を示す指標である「自己資本比率」に注目し、コロナ禍の前後に当たる2019年度と2020年度の数値を比較。マイナス幅が大きい順にランキングを作成した。
債務超過に転落した医療法人も
決算期ごとの収支動向も重要だが、自己資本比率が高いほど経営が安定しているといえる。収支が赤字になったり、借入金が膨らんだりするとその比率は低下する。経営不振から赤字が続くと自己資本が棄損され、負債が資産を上回る「債務超過」に転落することもある。
今回、最新の決算資料を入手できた220の医療法人の中で、自己資本比率が70%超と高水準なところが複数ある一方、2020年度に債務超過に転落した医療法人が2つあった。
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