あふれる原発の核燃料プール、火災事故の危険性 データで明らかになった「詰め込み貯蔵」の実態

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全国にある原発のうち、4割超の原発で使用済み核燃料を収納するプールが満杯に近い状態になっている。詰め込み貯蔵による大規模事故の危険が高まっている。

東京電力福島第一原子力発電所の4号機(2013年6月、写真:EPA=時事)

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全国に33基ある原子力発電所のうち14基で使用済み核燃料を収納するプール施設が満杯に近い状態になっている。

核燃料サイクル政策の下、使用済み核燃料は、青森県六ヶ所村の再処理工場に送ることになっているが、この工場が25回の完成延期を繰り返すなど一向に稼動していないためだ。

以前、搬出先として使われていた東海再処理工場(茨城県東海村)は廃止作業が進み、イギリスとフランス両国への再処理委託契約に基づく搬出もそれぞれ1997年と2001年に終了している。そのため、このプールの満杯問題は、使用済み核燃料の送り先を確保するために一刻も早く六ヶ所再処理工場を動かせという政府や地元からの圧力になっている。

14原発で貯蔵能力の80%超に

立憲民主党の宮川伸衆院議員が請求した原子力規制委員会の開示資料を基に、原子力資料情報室の松久保肇事務局長とインターネット情報サイト「核情報」主宰者の田窪雅文氏がまとめたところ、「管理容量」に対する使用済み核燃料の実際の貯蔵割合を示す「管理容量比」が14原発で80%以上に達していることがわかった。

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