日産はこの冬、約10年ぶりとなる新型EVを投入する。発売前から専用のサイトを立ち上げるなどこれまでない取り組みを展開している。
日本の自動車メーカーの中では先行して電気自動車(EV)の展開に力を注いできた日産は、今冬に約10年ぶりとなる新型EV「ARIYA(アリア)」を発売する。先進技術のすべてを詰め込んだアリアは、経営再建からの復活を示すための重要な存在だ。
アリアで特に力を入れている販売戦略がデジタルマーケティングだ。発売に先立ち、日産は「CLUB ARIYA(クラブアリア)」と呼ぶ会員専用サイトを2021年6月に開設した。
専用サイトでは会員限定のメールマガジンに加え、ウェブセミビナーやリアルイベントの案内を行っている。また、サイトを通じた予約注文もできる(実際の購入は日産系ディーラーとの手続きが必要)。専用サイトの開設から3カ月余りで会員数は20万人(アメリカで約10万人、日本とヨーロッパで約10万人)と社内目標を大幅に上回る水準だという。
日産にとっても初となる新型車専用の会員サイトの設置には、大きく2つの狙いがある。
発売予定の1年前に実車を披露
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら