米株投資で億の財産を築いた投資家に秘訣と注意点を聞いた。

(bee / PIXTA)
Tさん
「短期取引で一儲けしてみようという考えはダメ。長期で資産を増やそうというスタンスで、米国株には向き合うべき」。そう語るのは3.5億円の資産を運用するTさんだ。運用資産の7割を米国株に振り向ける。「初めて米国株を買ったのは1995年。アップル株でした」と話すなど、米国株投資歴は27年に上る。
アップル株はタイミングを見ながら売買を繰り返し、手元にある株は約15年前に購入した分。当時は2ドル台で今や140ドル台後半だ。フェイスブック(FB)もIPO(新規株式公開)直後に30ドル前後で買い、今は370ドル台にまで上昇。まさに「テンバガー(株価が購入時比で10倍に跳ね上がる銘柄のこと)」で資産を形成してきた。
アップル、FBに代表されるような、長期保有でリターンを狙う「バイ&ホールド」を徹底する。「決算がいいなら、株価が購入時より50%下がっても売りません。会社が成長すれば株価は自然と上がっていきます。そういった利益を株主として享受するためには、長期保有しないと」。
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