ストラテジストやアナリストにダウ平均予想とお薦めの銘柄を聞いた。
「年内の開始が適当だ」。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は8月27日、米カンザスシティー連邦準備銀行が主催した経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で、2020年3月に再開した量的緩和縮小(テーパリング)の開始時期を明言。金融緩和政策の見直しを明らかにした。注目されたジャクソンホールでのパウエル発言が市場の想定どおりだったこともあり、27日のNYダウ平均株価は3万5455.80ドル(終値)と前日比242.68ドル上昇した。
新型コロナ禍を受けて大量のマネーを市場に供給したFRBの政策変更により、今後の株価はどのように推移するのだろうか。21年末のNYダウ平均について、4人の専門家の見方は上昇と横ばいに分かれた(下表)。
上昇派はSBI証券の榮聡シニア・マーケット・アナリストとマネックス証券の岡元兵八郎チーフ・外国株コンサルタントだ。榮氏は、「FRBによるテーパリングで数%の調整が入る可能性はあるが、13年の経験からすれば一時的」と指摘。企業業績の好調さと個人の投資意欲の高まりを受けて、年末株価を3万8000ドルと予想する。岡元氏も、「9月から10月にかけて5%を超える調整があってもおかしくない」とするものの、企業業績の上方修正が相次いでいる点などから年末株価を3万7000ドルとみる。
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