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吹き飛んだインバウンド需要と上場の夢 Part1 危ない企業のカウントダウン

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新型コロナ倒産で最大の負債総額となった人気旅行会社はこうして潰れた。

負債額最大のコロナ破綻

負債総額でレナウンを超えたコロナ最大の倒産劇が大阪で起きた。

昨年の緊急事態宣言発出から1カ月も経たぬ2020年4月27日の朝、大阪に本社を構え格安のホテルや旅行を展開するWBFホールディングス(HD)をめぐる情報が、大阪の金融関係者たちの間を駆け巡った。

「今朝、経営陣が従業員に招集をかけたようだ。何かを説明するらしい」

WBFHDは、コロナ禍で業績が急速に悪化しており、金融関係者たちが警戒感を強めていたさなかの出来事だった。

慌てた金融関係者の一人は、グループの中核企業で格安ホテルを展開するWBFホテル&リゾーツ(以下、ホテル&リゾーツ)のホテルに駆けつけた。そこで目にしたのは「営業停止」を告げる貼り紙。この関係者は、しばらくの間、呆然と立ち尽くしたという。

程なく、ホテル&リゾーツが民事再生法の適用を申請。2カ月後には、兄弟会社で旅行事業を展開するホワイト・ベアーファミリー、そしてWBFHD自身も民事再生法の適用を申請した。

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