「ワークマンに“プロ経営者"はいらない」 インタビュー前編/ワークマン専務 土屋哲雄

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土屋哲雄専務はかつて創業者からベイシアグループに入るよう声をかけられたが、当時はそれよりも「経営の勉強」を優先したという。写真は2020年3月(撮影:尾形文繁)

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一般客向けもターゲットにした新業態「ワークマンプラス」をヒットさせるなど、ここ数年のワークマン飛躍の立役者である土屋哲雄専務。新卒で三井物産に勤めてきた土屋専務は60歳の定年を迎える直前、ベイシアグループ創業者の土屋嘉雄氏に呼ばれ、2012年にワークマンに入社した。
土屋専務は創業者から何を託され、ワークマンをどのように変えてきたのか。

 

――ベイシアグループ創業者の土屋嘉雄さんは哲雄さんの叔父に当たります。哲雄さんから見た「嘉雄イズム」とは?

めちゃくちゃ慎重。

良い意味でのコンサバティズムがある。わき目をふらず、「あれしろ」「これしろ」と言わない。

私が嘉雄さんから受け継いだのは、「(余計なことを)しない経営」と在庫に対する警戒心。ベイシアグループの社員は、どの会社でも在庫に対する“恐怖心”が浸透している。在庫をきちんとコントロールして、オペレーションを重視して、ローコスト経営を徹底する。

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