「創業家として“イノベーション"を持ち込む」 インタビュー後編/カインズ会長 土屋裕雅

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創業者の方針から変えようと考えていることも土屋裕雅氏は語った(撮影:今井康一)

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2年ほど前からベイシアグループ全体の経営について考えるようになったという、創業者・土屋嘉雄氏の長男であるカインズの土屋裕雅会長。インタビューの前編では、「個々のグループ会社が尖っていることが重要だ」と強調し、「孤高のハリネズミ経営」と独自の表現をした。後編では“ハリネズミ経営”の極意や、創業家トップとしての役割を詳しく語っている。

 

――2018年に「IT小売企業宣言」をしてカインズでITを強化しているのは、将来的に別のグループ会社を支援できることも想定しているからでしょうか。

今はカインズのことしかやってないけど、そうなる可能性もある。ITを使ったプラットフォームを(グループ全体で)作るとかはありうる。

ただ自分が一生懸命、各社を引っ張るわけではない。強く引っ張ると、事業会社の自主性や尖らせる感覚を阻害してしまう。

――グループ全体を見る立場となり、2代目としての覚悟や責任感は感じますか? 

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