有料会員限定

打倒サムスンへ高い壁、つまずいたキオクシア上場 Part1|日本勢は生き残れるか

印刷
A
A

上場予定を直前に見送り。根本的な資金調達力の不足が問題だ。

1月就任の早坂伸夫社長を米インテル出身のステイシー・スミス会長が支える(撮影:大澤 誠)

特集「半導体狂騒曲」の他の記事を読む

週刊東洋経済 2020年10/24号
書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

土壇場の上場見送りだった。半導体メモリーの一種「NAND型フラッシュメモリー」で世界2位のキオクシアホールディングスは9月28日、10月に予定していた東京証券取引所への新規上場を延期すると発表した。関係者によると、上場延期が決まったのは前日の27日。翌28日が発行価格の決定予定日だったことを考えるとぎりぎりのタイミングだ。

キオクシアは不正会計問題などで経営危機に陥った東芝から虎の子だったメモリー事業を分社化して発足。2018年に米投資ファンドのベインキャピタルや韓国半導体メモリー大手SKハイニックスなどの日米韓連合に約2兆円で売却され、東芝もキオクシア株を約4割保有している。

キオクシアは上場延期理由を「最近の株式市場の動向や新型コロナウイルス感染の再拡大への懸念」と発表。直後の報道では米国による中国ファーウェイへの輸出規制が9月15日に開始されたことによる業績悪化懸念が指摘された。

ただ、キオクシアのファーウェイ向け販売額は決して多くはない。上場に向けて提出された有価証券報告書によると、20年3月期の売上高で10%以上を占めたのは米アップルと米ウエスタンデジタル向けのみ。ファーウェイの記載はなく、アップル向け比率の23.8%という高さが際立っている。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「研究職600人雇い止め」理化学研究所に走る衝撃
「研究職600人雇い止め」理化学研究所に走る衝撃
日野自動車「データ改ざん」による重すぎる代償
日野自動車「データ改ざん」による重すぎる代償
マンションで急増「宅配ロッカー」が突く新課題
マンションで急増「宅配ロッカー」が突く新課題
「からあげ」業界、激烈なブームの「賞味期限」
「からあげ」業界、激烈なブームの「賞味期限」
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
半導体狂騒曲
インタビュー/識者が読む半導体の地政学
インタビュー/中国に渡った元エルピーダ社長
日本優位の材料に迫る影
米国新工場の見返りは何か
ファーウェイ禁輸の苛烈
第2部|米中半導体戦争
今後の注目点は?
『会社四季報』最新号でランキング
3トップが激白!|SCREENホールディングス 社長 廣江敏朗
3トップが激白!|SUMCO 会長兼CEO 橋本眞幸
3トップが激白!|レーザーテック 社長 岡林 理
EUV露光装置で地殻変動
半導体製造工程を全解剖
次世代車向け半導体開発で合弁
スバルの新世代「アイサイト」
薄れる王者インテルの強み
インタビュー/米半導体2トップを直撃(1)
インタビュー/米半導体2トップを直撃(2)
ソフトバンクグループからアーム買収
国産CPUが世界首位に
「富岳」の開発責任者に聞く/理化学研究所 松岡 聡
Q&Aでわかる!
売れないキオクシア株
Part1|日本勢は生き残れるか
半導体狂騒曲
黒子から主役へ
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内