「異常な価格だ」。物流施設デベロッパーの幹部は、土地の入札結果を知って舌を巻いた。
日本製鉄は東京都板橋区内に保有する鋼管工場(約11万平米)を生産拠点の再編に伴い、今年5月に閉鎖した。この跡地の動向が注目されていた。興味を示したのは物流施設を開発する投資家やデベロッパーだ。広大な面積に加えて、東京23区内という希少性の高い立地。不動産業界では「10年に一度の出物」とも評されていた。
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