
(STUDIO250 / PIXTA)
年齢を重ねるごとに、目立つようになるぽっこりおなか。周囲を見渡せば、みんなそれなりに「メタボ」だからと、見て見ぬふりをしていないだろうか。しかし「それは人生を半分捨てているようなもの」である。そう警告するのは、『内臓脂肪を落とす最強メソッド』の著者、池谷敏郎医師だ。自身も30代の頃は「ぽっこり体型」だったそうだが、50代の今は体脂肪率10%台とスリムな体に大変身。「40代、50代がいちばん体型に差が出る」と言う池谷医師から、ビジネスパーソンが取り組むべき、内臓脂肪の解消法を教えてもらった。

医師・医学博士 池谷敏郎(いけたに・としろう)池谷医院院長、医学博士。1962年生まれ、東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局、血圧と動脈硬化について研究。専門は内科、循環器科。97年に池谷医院理事長兼院長に就任。現在も臨床現場に立つ。著書多数。(撮影:今 祥雄)
内臓脂肪はなぜ問題か
体重の増減に一喜一憂している人もいるが、問題は体重より、体脂肪がどれぐらいついているか。肥満には全身に満遍なく脂肪がつく「皮下脂肪型肥満」と、おなか周りを中心に脂肪がつく「内臓脂肪型肥満」がある。皮下脂肪型は女性に多く、腰から太ももにかけて脂肪がつく「洋梨型」体型になりやすい。一方の内臓脂肪型はおなかがぽっこりした「リンゴ型」体型で、男性に多く見られる。もちろん女性も、食事量と運動不足が過ぎると内臓脂肪がつく。男女とも、加齢とともに内臓脂肪がつきやすくなるのは間違いない。
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