教育産業で急成長を遂げ、異業種からの参入も相次ぐプログラミング教室。早くも供給過剰感が強まっている。
少子化が進む中、子どもの習い事市場で今、最も注目されているのがプログラミング教室だ。船井総合研究所と教育メディア「コエテコ」の共同調査によると、子ども向けプログラミング教育の市場規模は2013年に約6億円にすぎなかったが、今年は約114億円、24年には約257億円にまで拡大する見通しだ。
従来はロボット製作の一環でプログラミングを教える教室が主流だった。しかし最近は、パソコンやタブレット上で簡単なゲームなどを作ったりするプログラミング専門の教室が次々と誕生。さらに夏休みなどの長期休暇には1日だけの体験イベントや、「キャンプ」と呼ばれる数日間の短期集中学習プログラムが全国各地で数多く開催される。
異業種から続々参入、急速に教室数拡大
これほどまでに業界が熱を浴びるのは、公教育への導入が決まっているからだ。学習指導要領の改訂で、20年度以降に小中高でプログラミング教育が順次、必修化・拡充されていく。大学入学共通テストでも24年度以降、プログラミングを含む「情報科目」の導入が検討されている。学校で学ぶようになれば、民間教室の需要も増える──。そんな期待感が教室数拡大を後押ししている。
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