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日本のバブルに学びたがる中国人 日本のバブルに関するムックを出版

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日本のバブルを再演中? 工場を改装したベルサイユ風の博物館(広東省)(Imagechina/アフロ)

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中国のとある国有出版社から、日本のバブルに関するムック本を出版したいのでコンテンツを作ってほしい、と依頼が来た。曰(いわ)く、「とにかく日本のバブルとバブル崩壊後の世相に関する情報なら何でも、中国の読者は知りたいのです」。

確かに現在の中国には、かつての日本の状況と似ている部分がある。米国から貿易戦争を仕掛けられ、やがて中国版プラザ合意を迫られるのではないか、というおそれもささやかれる。不動産バブルや不良債権はいつはじけてもおかしくないほど膨らんでおり、日本のバブル絶頂からの崩壊体験は、参考になることだろう。

「専門家の分析などより、社会世相がわかるような読み物をお願いします。たとえば、バブル期や“失われた10年”の流行や映画などを通して、当時の日本人の心理を読み解く、といったような」と中国人編集者。

「ジュリアナで踊り狂い、豪華旅行やブランド品をプレゼントされまくった元女子大生のなれの果てトーク企画とか?」と問うと、「そう! バブル崩壊後、何で銀行の取り付け騒ぎがほとんど起きず、デモもなかったのか、実際不思議です。そういう日本人の心がわかるようなのをお願いします」と言う。

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