勝負の結果は日本の21勝28敗1分け。善戦に見えるが…。
記事下の表は、前記事までに紹介しきれなかった30産業の勝負について一覧でまとめたものだ。50番勝負の最終的な結果は日本の21勝28敗1分けだった。
日本が中国に勝ったのは、ロボット・工作機械や建設機械、自動車・鉄道車両などの機械産業と、鉄鋼や炭素繊維などの素材産業、医療機器などのヘルスケア産業が中心だ。
特に鉄道車両の精密部品や鉄鋼の高級鋼材など、ハイエンド技術については日本にまだ強みがある。2017年の国際特許公開件数を見ても、機械・輸送・素材・医療の分野で、中国に対して優位性を保っていることがわかる。
手放しで喜べぬ21勝 成長分野は中国が圧勝
一方、中国に負けたのは原子力プラントや宇宙開発、さらにAI(人工知能)・液晶パネル、スマートフォンなどのハイテク産業や、フィンテックをはじめとするIT産業だ。
携帯電話事業者の契約件数や生命保険の保険料収入などで負けるのは、人口が10倍以上違うのだから内需の規模を考えれば当然といえば当然である。
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