発進! プログラミング教育 »»PART1 プログラミング教育の最前線

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13
拡大
縮小

小学校でのプログラミング必修化まで2年を切った。中学、高校、大学入試にもプログラミングが順次導入される予定だ。子どもはどう学べばよいか。親ができることとは。教育現場の最前線に迫った。

本誌:許斐健太、中山一貴

週刊東洋経済 2018年7/21号
書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

特集「発進!プログラミング教育」の他の記事を読む

子どもたちはデジタル授業に夢中

小学校必修化は秒読み 動き始めた先進公立校

「みなさんおはようございます。今日のテーマは“デジタルアートに挑戦”です!」

東京西部にある府中市立府中第三小学校の図工の時間は、木製のいすを作るのでも、リンゴをデッサンするのでもない。30人ほどの児童が食い入るように見つめるのは、1人1台ずつ配られたタブレットPCの画面だ。

6年生の図工を担当する山内佑輔先生は、慣れた手つきでタブレットをテレビモニターにつなぎ、授業内容の説明を始めた。使用する教材は、コード(文字列)を入力しないビジュアルプログラミングの「Viscuit(ビスケット)」。画面上に指で描いた絵に、上下左右に動く、数を増やすなどの指示を与えることで、簡単にアニメーションを作ることができる。

東京・府中市立府中第三小学校

百花繚乱デジタルアート

図工担当の山内先生(上)。教材の「Viscuit」は、画面上に指で描いた絵に、上下左右に動くなどの指示を与えることでアニメーションを作れる(撮影:今 祥雄)

その日の授業の目標は、ビスケットで作ったアニメーションを真っ暗な教室の壁や窓にプロジェクターで投影し、プロジェクションマッピングを鑑賞することだ。

1人1作品ずつ完成させると、自分の作品を改良し続けるチームと、鑑賞の“会場”となる教室に紙コップを並べてアニメーションの映り方を工夫するチームの二手に分かれた。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内