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建設業界の変革に挑むスタートアップの実力 勃興する新ビジネス

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AIやデータを活用する新興テック企業が建設業界にも続々登場。ただ、成功の条件は意外なところにありそうだ。

レーザードローンで行った土量計算の成果物。人が行うよりはるかに高い密度、精度で計測を行える

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テラドローン

[設 立]2016年3月
[事業内容]ドローンによる土木・鉱山測量、設備点検事業を運営。システム開発も手がける

木々が生い茂る山の上を飛び回る1機のドローン(無人飛行機)。搭載しているレーザー装置が毎秒50万点を照射し、地形の位置情報を取得していく──。テラドローンは2016年に創業した。すでに全国8拠点を構え、ドローンを用いた土木・鉱山測量、橋梁などの設備点検を手掛ける。

レーザードローンの活用で、土木・建設施工の前後に必須の測量作業は大幅に効率化される。特に山岳地帯の作業には効果てきめんだ。これまで数カ月かかっていた作業や、滑落の危険があり人の手ではまったく行えなかった作業が、数日で済んでしまう。

山岳地帯以外に、災害現場、遺跡、ゴルフ場などを丸ごとスキャンするのにも向いている
自社のドローン操縦者が現場に出向き、状況に応じて飛行経路や高度、速度の補正を行う

テラドローンは自社で測量作業を請け負う傍ら、画像処理・解析ソフトやドローン運行管理システムの開発にも取り組んでいる。「老舗の測量専門業者の中にも、ドローン測量をやってみたいというところが増えてきた。この技術がもっと一般化するように、育成を進めたい」。同社の国内土木事業を統括する竹崎孝二氏はそう意気込む。

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