【産業天気図・重電】世界経済の減速懸念と円高が回復の勢いそぐ、景況感は「曇り」止まり

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 東芝はスマートフォン需要などを背景に、NANDフラッシュメモリが大幅拡大。市況も安定的に推移しており、主力の半導体事業だけで1000億円を超す利益改善を果たす見通しだ。ただ、為替前提を1ユーロ=110円に見直したことで下期は200億円の減益要因が発生。メモリ価格の低下リスクもあり、利益の勢いは上期に比べ鈍化する可能性が出ている。停電による四日市メモリ工場の操業停止がどの程度業績に影響するかも気になるところだ。

三菱電機は中国や韓国の設備投資需要を受けて、主力のFAが好調に推移。エコカー補助金、家電エコポイント、そして猛暑から、自動車電装品とエアコンなど家電も上期は想定を上回る活況に。同社は上期の好調を背景に通期予想を上方修正しているが、下期は自動車関連を中心に景気刺激策の反動を受けるため、若干の減速が避けられない。

11年度前半も大手3社の業績は堅調に推移し、利益の絶対値も高い水準を維持する見通し。ただし、利益の大幅改善は10年度の前半で一巡。仮に晴れ間がのぞく展開になったとしても、大幅増益は見込みづらい状況にある。
(長谷川 高宏=東洋経済オンライン)

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