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米ロの諜報合戦と2人の指導者の思惑とは 表と裏で仕事を分ける米ロ両大国の品格

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2016年11月、米大統領選翌日のロシア主要紙。ロシアでは当時からトランプ氏への関心が高く、人気も高かった(AFP=時事)

米国のオバマ大統領は、ロシアのプーチン大統領のことを心の底から嫌い、憎んでいるようだ。2016年12月29日、米国のオバマ大統領は、ロシアがサイバー攻撃を仕掛けて米大統領選挙に介入したとの理由で、米駐在のロシア外交官35人に72時間以内の国外退去を命じた。

〈サイバー攻撃を巡っては、米大統領選中、民主党全国委員会やクリントン民主党候補陣営がハッキング被害に遭い、大量のメールが内部告発サイト「ウィキリークス」で暴露された。トランプ氏はメール内容を材料に攻め、選挙戦に影響を及ぼしたとされる。

オバマ氏はロシアの関与を指摘、今月の記者会見で、プーチン大統領が関与した可能性に踏み込んだ。29日の声明でも「すべての米国民はロシアの行動を警戒するべきだ」と訴えた。

オバマ政権は同日、サイバー攻撃は、ロシアの軍参謀本部情報総局(GRU)や連邦保安局(FSB)など計5機関・団体の仕業と断定。GRUが主導して情報職員や技術を使って攻撃を仕掛け、FSBなどが技術協力や職員の訓練などで支援していたと指摘した。

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