
米国のトランプ次期大統領が少々変わった人物であるということは、誰もが織り込み済みである。さらに、トランプ氏の核政策も実に危うい。2016年12月22日、トランプ氏はツイッターで、核能力の強化、拡大を主張した。
〈米国のトランプ次期大統領は22日、自身のツイッターで「世界の核に関する良識が戻るまで、米国は核能力を大いに強化・拡大する必要がある」と述べた。オバマ大統領は2009年のプラハ演説で「核なき世界」を掲げ、今年(16年)5月に被爆地・広島を訪問した際も核軍縮を訴えたが、トランプ政権下で米国の核政策が転換する可能性がある。
トランプ氏は23日にも、MSNBCニュース番組のインタビューで「軍拡競争だっていいじゃないか。米国は(敵対する国より)どんな場面でも優位に立つ」と語った。〉(16年12月24日「朝日新聞デジタル」)
トランプ氏が始めた無責任なゲーム
米国は他国の追随を許さない超軍事大国だ。それが核兵器によって他の諸国に対して優位性を保つという政策を露骨に取ると、米国が国際的に孤立するリスクが生じてしまう。このリスクを、トランプ氏は過小評価しているとしか思えない。
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