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米国の次期大統領が持つべき「長崎の視点」 保守主義台頭に鎖国と原爆被害の教訓生かせ

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すばらしい長崎の港を窓から眺めていると、米国の次期大統領に関連する二つの思いが湧き上がってきた。長崎は人道上、最悪の経験に耐えた。1945年に投下された原子爆弾はこの街に壊滅的な被害をもたらした。日本人が魂と向上心をもって瓦礫の地からの復興を成し遂げたことは、人類史上最もすばらしい出来事だったといえる。

だが長崎、そして日本はつねに世界に門戸を開いてきたわけではない。何世紀にもわたって、心と国境を閉ざしていた歴史がある。

長崎には、16世紀末にここで殉教した26人のローマ・カトリック教徒の記念館がある。鎖国期だった当時のキリスト教迫害を描いた遠藤周作の小説『沈黙』は最近、米国のマーティン・スコセッシ監督によって映画化されたばかりだ。

日本が近代化を遂げたのは、それから数百年後の明治維新以降である。日本は独自の文化や伝統を西洋文化と融合させ、前進する道を選んだ。そうした姿勢は、徹底的にモダンでありながらも伝統がしみ込んだ当時の建築物にも見て取れる。

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