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グローバルヒストリーから見た覇権国家の行方 2世紀ぶりに世界の中心は欧米からアジアへ

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[ポイント1]
1800年ごろまではアジアが豊かで世界のGPDの過半を占めていた。産業革命以降は欧米が過半を占める一方、アジア比率は2割まで低下した

[ポイント2]
1970年代の石油危機以降は再びアジアの復権が見られ、IMFは2030年までに再びインドを含むアジア比率が5割を超えると予測する

[ポイント3]
「世界の工場」としてではなくむしろ「世界の銀行」として覇権を握った英国は今も影響力を保持しているが、EU離脱でどうなるか興味は尽きない

 

英国が繁栄を極めていた1890年、ロンドンの街頭風景(アフロ)

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現在、歴史学では歴史を一国の史的、地域史的な枠組みではなく、各国・各地域相互のつながりや自然史まで含めた巨視的な視点からとらえるグローバルヒストリー研究が盛んになっている。

グローバルヒストリー研究からは、これまでの定説を覆すような研究結果が出され、従来の歴史の見方を修正する必要が生じている。それは近現代においても同様である。

本稿では経済覇権を軸にして、近代国家の歴史とこれからを展望してみたい。

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