安倍晋三首相の昭恵夫人にインタビューしたとき、夫の素顔は、と尋ねたら、「一本気だけど、どんな状況にも適応できる強さを持っている」「心配性で慎重なところとものすごく大胆なところとの二面ある人」という答えが返ってきた。
安倍首相には二つの顔があるという指摘は多い。周辺から聞こえてくるのは「理念派」と「現実主義者」の二つの顔だ。
最側近の菅義偉官房長官は「しっかりとした国家観と理念を持っている」と評したが、「憲法改正」「戦後体制からの脱却」「保守主義」「闘う政治家」を唱え続け、「右寄りタカ派」を自他ともに認める。
理念派にも二つの顔があり、右寄りタカ派とは別に、「改革派」の一面も併せ持つ。菅氏は「あまり知られていないが、改革者で、改革意欲がすごく強い」と付け加えた。
現実主義者の側面については、「理念を掲げるが、行く道は柔軟で、戦略的」と菅氏は解説する。自民党の谷垣禎一幹事長も安倍首相を「やや前のめりだが、仕事が早い。なかなかのリアリスト」と表現した。
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