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停滞が続く中で二極化 新興国経済

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2015年7月9日、ロシアのウハで開催された新興5カ国(BRICS)首脳会議(ロイター/アフロ)

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新興国が期待外れの成長パフォーマンスから抜け出せずにいる。IMF(国際通貨基金)の試算によれば、2015年の新興国は4.0%成長と前年の4.6%から減速が予想される。10年を直近のピークとして、新興国経済の減速は5年連続になりそうだ。

一方、先進国の15年の成長率は2.0%と、13年の1.1%、14年の1.8%から緩やかながら加速が継続しており、新興国とは対照的だ。来る16年は新興国も回復に転じ、4.5%まで持ち直すとIMFは見込んでいるが、新興国は本当に長いトンネルから抜け出すことになるのだろうか。

16年を見通すうえでのポイントは、大きく二つある。一つは米国の金融政策、もう一つは中国経済の行方である。中国に注目せざるをえないのは、新興国経済の長期停滞が中国経済減速の余波という側面が強いからだ。そもそも、停滞に先立って新興国がブームに沸いた07年ごろまでの高成長自体、中国の高度成長の所産であった。

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