有料会員限定

日本型雇用 慣行の歪み 非正規の増加は必然?

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

非正規で増加しているのは氷河期世代を含む中年フリーター層だけではない。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの尾畠未輝研究員は非正規を以下の四つのタイプに分けて分析を行っている。
・24歳以下男女:主に学生バイト層
・25~54歳女性:主に主婦層
・25~54歳男性:不本意な就労が多い中年フリーター層
・55歳以上男女:退職者を含む高齢者のセカンドキャリア層 

この分類を基に非正規労働者数の推移を示したのが図表1だ。これを見ると、主婦層とセカンドキャリア層の増加が著しい。両者に共通するのは「自分の都合のよい時間に働きたい」「家計の補助などを得たい」という人が多い点だ(→「中年フリーター273万人の実態」図表2参照)。主婦層では「家事・育児・介護などと両立しやすい」という人も多い。

[図表1]
拡大する

特集「絶望の非正規」の他の記事を読む

「出産・育児などを経て社会復帰する女性が増えている。ただ家事と仕事を両立しようとすると時間の融通が利く非正規を選ばざるをえない面もある」と尾畠研究員は話す。

関連記事
トピックボードAD