
(イラスト:岡田航也)
これまで正社員といえば総合職と一般職程度の違いしかなかったが、最近では転勤がないなど、働き方に条件をつけた限定正社員という雇用形態を設ける企業が出てきている。
「非正規以上、正社員未満」と位置づけられる限定正社員がなぜ増えているのか。その背景を探った。
ユニクロは地域正社員で女性にアピール
カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、正社員の一部を対象に10月から「週休3日制」を導入した。対象は、国内約840店で働く、転居を伴う転勤がない「地域正社員」だ。昨年6月に本格導入した地域正社員は、全従業員の25%に当たる1万人まで増えたが、目標とする1万6000人には届いていない。地方の店舗では人手不足感もあり、地域正社員の魅力を高めることで、優秀な人材を確保していきたい考えだ。
「異動はありません。子育てと両立できる働き方です」。同社は昨年から全国各地で地域正社員の説明会を開いている。地域正社員は同一地域で働き続けられることが特長だ。週20時間以上働けばよく、応募する人の多くが20~40代の主婦だ。子どもを保育園に預けて朝9時に出勤、午後3時ごろに子どもを迎えに行くこともできる。
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