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政治・経済・投資 #絶望の非正規

労組が守るのは正社員だけなのか?

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正社員より非正規の賃上げを優先する組合も(写真はイメージ)

「ベースアップ(ベア)については正社員を据え置く代わりに非正規の引き上げを求める」 

昨年の春闘でKDDI労働組合は会社側に異例の要求を行った。基本給の昇給額であるベアを、非正規だけ認めろというものだ。交渉の結果、非正規の月例賃金は要求どおり平均1万2800円引き上げる、満額回答を勝ち取った。

労働組合といえば正社員の権利擁護団体というイメージが強いが、非正規労働者の増加とともにその性格も変わりつつある。

KDDI労組の場合は2012年、入社後に自動的に組合員となるユニオンショップ協定を会社側と結んだ。その結果、組合員対象は契約社員を中心とした直接雇用の非正規も含まれるようになった。

現在、グループ会社を含めた組合員は約1万3500人で、そのうち約3900人が非正規。家電量販店などで携帯電話の料金プランなどを説明する契約社員らが加入する。女性が多く、平均年齢は30代前半。

ただ同じ組合員といっても、正社員と非正規では待遇が大きく異なる。契約社員の契約期間は3~5年と有期のうえ、賃金面では賞与制度がない。そこで労組は、非正規はベアを要求し、正社員の賃上げに関してはベアではなく賞与水準を手厚くするという戦術を取った。

業績が好調だっただけに、この要求内容が組合員に説明されると、正社員からは「何で非正規だけ」などと不満の声も上がった。しかしこれをきっかけに、契約社員らが置かれている状況への理解が深まった結果、「非正規は貴重な戦力、待遇をもっと改善しようという意見が正社員から増えてきた」(春川徹・KDDI労組事務局長)という。今年の春闘では正社員もベアを要求したが、引き上げ幅は2700円と、非正規の4800円を下回った。

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