JPX400入れ替え銘柄予想付き
昨年から株式市場で注目度が急速に増した指標といえばROE(自己資本利益率)。企業が株主から集めた資金や内部留保をどの程度効率的に使って利益を上げているかを示している。ROEが高いほど効率性がよいといえる。
これまでも内外の機関投資家が銘柄選択で重視してきたが、ROE人気が高まったきっかけの一つが、昨年1月から算出を開始したJPX日経インデックス400。主要400社で構成され、選定基準にROEを含めたのが特徴だ。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が投資指標に採用したほか、日本銀行が資産買い入れの対象にJPX400連動型ETF(上場投資信託)を加えたことから、採用銘柄にも注目が集まるようになった。
JPX400は年に1回、銘柄の入れ替えを行うが、次は8月。市場では新規採用銘柄を予想する動きが強まっている。採用銘柄は、時価総額や売買代金が上位の流動性が高い銘柄の中から、過去3期分のROEや営業利益などを加味して選ばれる。上場後3年未満や過去3期とも赤字の銘柄などは対象外だ。
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