7月1日は富士山の山開き。例年30万人前後が夏の富士登山に訪れる。特に2013年に世界文化遺産に登録されたことで、昨年は外国人の登山客が急増したという。
株式市場もこれから夏相場の「山登りシーズン」を迎える。
まずは7~8月の株式市場の季節習性を見ておこう。図表1に示したように、売買が極端に減るのがこの時期の特徴。その背景について、みずほ証券シニアテクニカルアナリストの中村克彦氏は、1.海外ファンドマネジャーが夏休みに入る、2.市場への資金流入が5月までに一巡しやすい、3.企業の第1四半期決算が発表される8月中旬までは手掛かり難、という三つの要因を挙げる。
日経平均株価の月間の上昇確率も1993年以降は7月が45%、8月が41%と、やや負け越しぎみである。夏相場を性格づけすると「夏枯れというより省エネ相場。主力株が休み、小型株やテーマ株、材料株などが動きやすくなる」(中村氏)ということになるようだ。
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