中央大学の凋落が著しい。2015年の志願者数は、6万9818人と4年連続で減少した。ピークだった11年と比較すると、実に2割減。MARCHの中でもその急落ぶりは目立つ。予備校や大学の関係者にその理由を問うと、たいてい同じ答えが返ってくる。「キャンパスの立地だ」と。八王子市の多摩モノレール沿線、小高い丘の上にあるのが中大多摩キャンパスだ。1978年に中央区神田駿河台から移転してきてはや37年経つが、いまだに「田舎すぎて遊び場がない」とまで学生に言わしめる環境だ。
早慶MARCHの入試合格者は今や6~7割以上が1都3県の出身。自宅通学の学生が多く、アクセスのよさが重要になってきた。中大多摩キャンパスから都心に出るには1時間ほど、神奈川、千葉、埼玉の3県からのアクセスも悪い。ほかの私学よりも首都圏の学生が集まりにくいのが現状だ。駿台予備学校の石原賢一・進学情報センター長は「中大は入試改革にも熱心じゃないし、新しい学部の話もない。都心に土地を購入して、文系学部を戻すべきでは」と指摘する。
同様に立地面でのデメリットが大きいのが、慶応義塾大学のSFC(湘南藤沢キャンパス)だ。小田急江ノ島線の湘南台駅からバスで15分という、便利とはいいがたい場所にある。ベンチャー企業への就職支援を手掛けるスローガンの伊藤豊社長は「SFCは都心まで遠すぎる。就職活動は学内セミナーだけで済ませている学生も多く、就職先の幅が広がらないのでは」と危惧する。
一方、アクセスの改善に向け、近年最もドラスチックに動いたのが、青山学院大学だ。13年4月、それまで相模原キャンパスで開講されていた文系学部の1・2年次の教育課程を、渋谷にある青山キャンパスに移管した。7000人分の大移動である。これに伴い青山キャンパスでは再開発が進められ、ツインタワー構造の新校舎建設や既存校舎の改修が続々と行われた。カリキュラムも1・2年次からより専門的な科目が選択できるようになるなどの制度変更がなされた。
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