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早慶MARCH その大学(ブランド)は損か得か

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就活市場で評価の高い早慶MARCH。付属校の内情から「学歴フィルター」の実態、財界での人脈まで徹底リポート。

(本誌:西村豪太、中川雅博、中原美絵子、福田恵介、秦 卓弥、印南志帆、中山一貴、東出拓己、宮本夏実)

早稲田大学、明治大学、中央大学、法政大学のチアリーダー。就活の合間を縫って撮影に駆け付けてくれた(撮影:風間仁一郎)

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企業の寿命は30年という定説がある。一世代が経てば、産業界の地図はまったく塗り替えられてしまう。大学の世界は、そこまで大きくは動かない。それでも、30年前の常識は通用しない。現在の高校生、大学生の頭にある大学のイメージと、彼らの親世代のそれには大きな隔たりがあるはずだ。

首都圏の有力私大のうち、最難関の早稲田大学、慶応義塾大学に続く一群を「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)と呼ぶことは30年前からあった。最近は、これに学習院大学を加えて「GMARCH(ジーマーチ)」とすることも多い。

早慶MARCHは毎年4万5000人前後を卒業させている。それに比べ、東京大学をはじめとする旧帝国大学(ほかに北海道大学、東北大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学)や一橋大学、東京工業大学など有力国立大学の卒業生は大幅に少ない。

たとえば、東大の学部を卒業して民間企業に就職する学生は年間1000人もいない。早慶では1学部で1000人ということも珍しくなく、規模がまるで違う。

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