新卒で入社し、48歳で初の日本人社長となった著者が、仕事人としての軌跡を軽妙な“金太郎節”で振り返る一冊。とうにでき上がった感のある名門ブランドを、輝き続けるブランドにしようと奮戦する、今現在の立ち位置について聞いた。
──2年連続で過去最高の販売台数を記録。今年はどうですか?
この2~3年、高級輸入車では1位でも輸入車全体では2位でした。それが今年1~4月はひょんなことから全体でも1位になってます。1~3月も過去最高を更新しましたし、4月も前年比37%プラス。モデルサイクルの切り替わりで、新型Cクラスが好調です。
──リーマンショック後の回復段階でも消えなかった、「明確な危機感」というのは払拭されましたか?
以前のウチは、出てくる新型を次から次へ売ってればいいよという会社でした。でも副社長時代、400万円台のCクラスという車種はすごく重要なポジションなんだと社内に徹底しました。上の車種へ移行してもらう入り口という意味ももちろんあるけど、その前に、そんなの安いクルマじゃないか、というウチの人間の勘違いを正したかった。
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