新車ラッシュのSUV 熱狂はいつまで続くか 北京モーターショーの主役 好採算で新車集中
4月下旬から5月上旬にかけて、中国で開催された北京モーターショー。マツダはこの地を、新型「CX-4」の世界初披露の場に選んだ。現地の若者層をターゲットにしており、世界に先駆けて6月から中国で販売をスタートする。
1000台以上の車が並ぶ北京モーターショーで、各社がこぞって発表したのは新型のSUV(スポーツ多目的車)だった。現地の上海汽車や長城汽車など有力メーカーだけでなく、ホンダは「CDX」や「アヴァンシア」、日産自動車は「T90」といった新型SUVを公開。いずれも年内に中国で販売する計画だ。
中国市場を席巻する
世界最大の自動車市場となった中国では今、SUVの販売も絶好調である。2015年秋に小型車減税が始まったこともあり、小型SUVを中心に販売が伸長。15年の販売台数は684万台(前年比41%増)に達した。
北京モーターショーで日系各社が相次いでSUVを投入した理由もここにある。かつて、中国のSUV販売は現地系と日系メーカーがシェア約40%ずつで二分していたが、現在は低価格主体の現地系が45%のシェアを持ち、日系のシェアは後退。代わって欧州メーカーが18%まで追い上げてきた(図1)。
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