吉永泰之 富士重工業社長 これだけ売れても浮かれていられない
絶好調の富士重工業。主力の北米でスバル車が大ヒット。米国での販売台数は2000年代中盤の19万台から53万台に躍進。円安も手伝って業界トップの利益率をたたき出す。打ち出した戦略が軒並み当たり、為替、米国市場など事業環境のすべてが追い風の現状は“出来すぎ”であることは間違いない。大成功はいつまで続くのか。吉永泰之社長を直撃した。
──アベノミクス以降、日本の自動車メーカーはどこも業績好調です。中でも富士重は突出しており、利益率は世界屈指です。
今の当社の利益率の高さは特殊だと思っています。自動車メーカーでこんなに高い利益率はない。これには工場の操業度が高いなど複数の要素が重なり合っている。もし一点挙げるとすれば、ダイナミックに集中して徹底的に差別化を進めたからです。
当社はフルラインナップメーカーではない。商品を全部そろえることも、全世界の市場に出ることもできない。今は商品から市場まで、打った手が全部当たっている。それが維持できるように、日々、死ぬほど考え抜いている。
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