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ホンダ プライドは取り戻せるか 品質問題で失速した国内販売の完全復活はいつ

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急成長へのアクセルを踏み込んだが、相次ぐ副作用で失速したホンダ。明るい兆しも見えるが、高い期待から比べるとこんなものではない。ホンダらしさを維持しながらどう成長するか、今まさに正念場を迎えている。

(本誌:木皮透庸、山田雄大)

年初からホンダに朗報が飛び込んできた。1月11日、米国デトロイトで発表された2016年の北米カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)に小型セダン「シビック」が選ばれたのだ。ホンダが北米COTYを獲得するのは10年ぶりとなる。

シビックは米国で年間30万台以上が安定的に売れる看板車種だ。15年秋に刷新した10代目が乗用車部門で受賞した。

1年前、ホンダは日米で噴出した問題への対応に追われていた。

日本では「フィット」で品質問題が頻発、タカタ製エアバッグのリコールは米国から世界に広がっていた。米国運輸当局への死傷事故に関する報告漏れが重なり、ホンダブランドの信頼性が大きく揺らいだ。エアバッグ問題こそまだ尾を引くが、海外では明るい兆しが増えている。

15年、米国では過去最高の158.6万台を販売した。16年も新型ピックアップトラックを投入し、さらなる上積みを狙う。世界最大市場の中国でも勢いがある。市場全体の減速感が強まった15年、ホンダは前年から3割以上販売を伸ばした。新型SUV2車種が年間を通じて人気で、初めて100万台を突破した。

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