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橋下退場と維新漂流の行方 大阪都構想が否決

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「大阪都構想」否決から一夜明け、登庁する橋 下徹大阪市長(時事)

僅差の否決で、悔しさは尋常ではないはずなのに、終始、にこやかな表情を崩さない。

「負けは負け。市長任期満了以降は政治家はやらない。僕みたいな政治家が長くやるのは危険」

大阪都構想の住民投票で否決が決まった17日の夜、最大の推進力だった橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表)が記者会見で明言した。

それを受けて、18日、維新の党の江田憲司代表が、「橋下氏を引退に追い込んだ責任を痛感している」と述べて辞任を表明した。トップ二人の辞意で、維新の漂流が始まると誰もが思ったはずだ。

意義ある挑戦もあった

住民投票実施が決まった後、橋下氏は「都構想不成立なら政界引退」と公言し、自ら退路を断った。背水の陣で臨んだが、結果が出て、言葉どおり「引退」を選択した。

大阪都構想は橋下氏にとって「一丁目一番地」である。2008年1月に大阪府知事に当選し、就任後、大阪府と大阪市の二重行政の解消などを目指して、10年4月に都構想を掲げる地域政党の「大阪維新の会」を結成した。以来、都構想は橋下維新にとって最重要課題だった。

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