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『リスクと流動性』『情報立国・日本の戦争』 書評レビュー:『老いてさまよう』ほか

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リスクと流動性: 金融安定性の新しい経済学
リスクと流動性: 金融安定性の新しい経済学(東洋経済新報社/264ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

Hyun Sobg Shin●国際決済銀行(BIS)経済顧問兼調査研究責任者。英オックスフォード大学にて経済学修士号、経済学博士号を取得。韓国大統領顧問、米プリンストン大学教授、英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授などを歴任。2014年5月から現職。

信用、資産価格の動向を一連の流れでとらえる

評者 一橋大学大学院教授 齊藤 誠

リーマンショックを挟んだ金融市場を分析対象としている本書は、専門書でありながら、読者の頭の中に多くの印象的な風景を浮かび上がらせてくれる。

本書は、冒頭から鮮やかな比喩で始まる。

多くの人が吊り橋を同じ方向に渡っていた。突然、吊り橋が右側にわずかに傾く。全員が同時にバランスを取ろうと左側に重心を傾けると、吊り橋は左側に傾く。すると次には、すべての人が右側に重心を傾ける。こうしたことの繰り返しで、当初の小さな揺れが増幅され、とんでもなく大きな揺れとなる。

著者が描くように、金融市場では、「吊り橋を渡る人々」が「数多くの金融機関」に、「吊り橋の振動」が「資産価格変動」に相当する。金融機関は短期金融市場から資金を調達し、リスクが高い資産で運用している。

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