国際公共政策研究センター理事長 田中直毅氏に聞く 『中国大停滞』を書いた

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中国は「長い冬」に突入するという。

中国 大停滞 (日本経済新聞出版)
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──なぜ、「長期にわたる停滞への入り口にすぎない」のですか。

積み重なる過剰生産能力、不良債権、金融リスクの解消プロセスについて、共産党の指導層は明確な具体策を持ち合わせていない。また投資主導型から消費主導型への経済転換、イノベーション、都市化による経済発展を軸とする習近平改革が、「新常態」への移行に結び付くことはないだろう。

──中国も「中所得国のわな」にはまるのですね。

「結社の自由」を認めず、市場の働きを理解しない指導者層の下では、発展の芽が押し潰されるという基本的な限界があるからだ。

──所属のシンクタンク独自で、中国の経済動向をとらえる指標を開発しています。

中国のGDP(国内総生産)統計も、また、より実態に近いとされる「李克強指数」も現実を映してはいない。国際公共政策研究センター(CIPPS)では、2011年から中国経済について真実を写し取るプロジェクトという意味で「写真機プロジェクト」と名付けた作業を開始した。中国に展開するほぼ60の日本企業の事業拠点に対して、簡単な質問を毎月繰り返す。この5年間、景況感と売上高の足元を適切に写すことができた。

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